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詰め物はNG「止まらない鼻血」の対処法 重大病の危険も

止まらない鼻血は生活習慣病のサインかも
止まらない鼻血は生活習慣病のサインかも(C)日刊ゲンダイ

 JCHO東京新宿メディカルセンター耳鼻咽喉科の石井正則先生に聞きました。

「鼻血の主な要因は、鼻のかみ過ぎやいじり過ぎで『キーゼルバッハ』に傷がつくこと。そこに外的・内的な刺激が加わって傷が開き、出血するパターンが8割以上を占めます」

 キーゼルバッハとは、鼻の穴の入り口から約1センチの内壁の部分。毛細血管が網の目状に張り巡らされており、ちょっとした刺激でも傷がつきます。傷がついた状態で強く鼻をかんだり、興奮して血圧が上がったりすると、傷が開いて出血するのです。降圧剤や抗凝固薬・抗血小板薬(血液をサラサラにする薬)を飲んでいる人は、特に鼻血が出やすくなります。

「鼻先をつまんだり、ちり紙などの詰め物を入れたりする止血法は間違いです。親指で鼻の脇から中心に向けてギューッと押さえましょう。5分以上しっかり押さえるのがポイントです」

 もし、5分以上圧迫しても鼻血が止まらなければ、鼻の奥の動脈から出血している恐れがあります。特に大量の鼻血がドボドボと出る場合は、すぐ救急車を呼びましょう。

「大量出血の裏には、高血圧症や脂質異常症、動脈硬化などの病気が隠れている可能性があります。鼻血が止まっても安心しないで、必ず内科を受診してください」

 止まらない鼻血は生活習慣病のサインかも。見逃さないで!