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大切なのは“回数”だった 温泉は日帰りでも効果あるのか?

 温泉は健康に良いけれど、何回も入らなければ意味がない? グローバル温泉医学研究所所長・モンゴル国立医科大学教授の松田忠徳先生に聞きました。

「日帰り温泉でも健康効果を得ることはできます。ただし、入り方にはコツがあります」

 温泉によっていろいろな健康効果がありますが、どんな温泉でも期待できるのは大きく2つ。

 ひとつは、40度前後の湯に全身つかることによる温熱効果。血行が促進され、代謝が活発になり、免疫力が上がります。

 もうひとつは、生活習慣病や老化を引き起こす活性酸素が減少する効果だそうです。

「3日間、毎日合計1時間程度温泉に入った人たちの血液を調べたら、活性酸素が平均20%減少していました。これは、温泉成分に含まれる抗酸化物質が体内に浸透したからだと考えられます。特に成分が強い温泉ではなく、普通の単純温泉です」

 この効果は継続するほど高まりますが、日帰りでもある程度期待できるのだとか。温泉地の景色や湯の香り、広い浴槽など、温泉ならではのリラックス効果も後押ししているかもしれません。

 ただし、1回入るだけでは不十分だそう。

「汗が出るまで湯につかったら、いったん上がって休み、また湯につかるのを数回繰り返す。これを分割入浴といいます。継続的に血行が良くなり、抗酸化物質が浸透しやすくなります」

 のぼせないように要注意!