急性心筋梗塞は冬場に集中 “最強タッグ”の予防フードとは

納豆とチーズを朝食に
納豆とチーズを朝食に(C)日刊ゲンダイ

 急性心筋梗塞による死亡者数は年間3万7222人(2016年)。12月から3月の冬場に集中する。

 日常生活の中から血管を鍛えていくことが重要だが、日々の食事でも血管の細胞を強くしたり、血流をよくすることはできそうだ。

「タマネギ」や「ニンニク」のケルセチンは血管を若返らせ、動脈硬化予防効果で知られるが、ケルセチンは「緑茶」にも多く含まれる。また、「麦茶」の場合、あの香ばしい匂いの成分であるピラジン類が血栓をできにくくする作用が分かっている。麦茶といえば夏のイメージだが、「心筋梗塞や脳梗塞の予防に効果的。カフェインも含まないため、子供から高齢者まで安心して飲める」(ノザキクリニック・野崎豊院長)という。

 冬に麦茶とは意外だが、血管のことを考えれば冬こそ飲みたい。

 意外といえば、「納豆」(和)と「チーズ」(洋)のタッグは強力。納豆のサポニンは血管に付着したコレステロールや脂肪などを洗い流し、チーズのラクトトリペプチドは血圧下降作用がある。朝食で納豆にチーズを混ぜて食べれば完璧。味もなかなかのものだ。

 どうしても納豆とチーズの組み合わせが苦手という人は、ひと手間かけた料理で挑戦してみたい。日刊ゲンダイ好評連載「ダンツマ」で、新橋の人気イタリアンのシェフ・川口かずのりさんが「筋子納豆ピザトースト」を紹介している。基本は納豆をのせたピザトースト。それに筋子を加えただけだ。

 筋子納豆は太宰治の好物で小説の中にも登場しているが、筋子のEPAは血液をサラサラにする効果が抜群。納豆チーズ&筋子パワーで冬場の急性心筋梗塞に備えたい。

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