更年期を知って夫婦円満

この不調は更年期によるもの? 悩んだ時にやるべきこと

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写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 私の不調は更年期症状からきているもの? 夫の側からすれば、妻の不調は? もし疑問に思ったら、「NPO法人女性の健康とメノポーズ協会」のホームページで紹介されている「簡略更年期指数(SMI)」をチェックするとよいでしょう。典型的な症状が10項目挙げられており、症状の強さによって点数をつけていきます。

 ただし、このテストで異常がなくても“問題なし”ではありません。骨粗しょう症や動脈硬化など更年期に関連した疾患が隠れている場合がありますので、不調が続くようなら、検査のために病院に行きましょう。

 更年期の症状を診るのは婦人科の医師ですが、すべての婦人科の先生が更年期に詳しいわけではありません。そのため、受診する時は更年期外来があるクリニックが無難でいいかもしれません。

 また、良い医師探しには、口コミが貴重な情報源になります。同協会のホームページでは全国の婦人科・更年期外来について掲載していますので、こちらも参考にしてみてください。

 簡単な問診やホルモン検査だけでは、正しい更年期の診断は難しいケースが多い。そのほかの血液検査、骨量測定、血圧測定、婦人科内診、子宮の大きさ、子宮頚がん・体がん検査、乳房検診、尿検査なども必要でしょう。

 これだけの検査を行うのは、問診やホルモン値の検査だけでは、更年期の症状かどうかを診断できないケースが少なくないからです。また、更年期の症状以外の重大病が隠れているケースもあります。

 一方、患者側の準備、心得としては、治療される前にどのようなつらい症状があるのかをリストアップしておくこと。診察時に、しっかり主治医に伝えることができます。また、治療により、症状が改善したかをスコアで記録しておくと、客観的に自分の症状改善を知ることができます。

小林ひろみ

小林ひろみ

メノポーズカウンセラー。NPO法人更年期と加齢のヘルスケア会員。潤滑ゼリーの輸入販売会社経営の傍ら、更年期に多い性交痛などの相談に乗る。

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