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“よく歩く”大都市圏と“歩かない”地方の差は最大約3000歩

景色を楽しみながら散策する人たち
景色を楽しみながら散策する人たち(C)共同通信社

 健康維持のためウオーキングを日課にしているシニア世代は多い。

 厚生労働省の「国民健康・栄養調査」(2016年)では、都道府県別の男女別平均歩数(20~64歳)を調査している。

 男性の上位は、
1位…大阪8762歩
2位…静岡8676歩
3位…奈良8631歩
4位…東京8611歩
5位…京都8572歩

 逆に、ワースト5は、
42位…和歌山6743歩
43位…鳥取6698歩
44位…岩手6626歩
44位…秋田6626歩
46位…高知5647歩

 同じく女性は、
1位…神奈川7795歩2位…京都7524歩
3位…広島7357歩
4位…滋賀7292歩
5位…東京7250歩
 ↓ 
42位…青森6010歩
43位…宮崎5939歩
44位…山形5893歩
45位…鳥取5857歩
46位…高知5840歩
※熊本は震災のため除く

 トップと最下位とでは男性で約3000歩も違う。大都市圏の方がよく歩き、地方は男女とも歩かない傾向があった。また、男女ともここ10年間で、平均歩数が約500歩ほど減少。日本人は歩かなくなっているのだ。

 ところで、“1日1万歩”は、絶対的な数値ではないという考えもある。東京都健康長寿医療センター研究所の青栁幸利研究室長らが、群馬県中之条町の65歳以上の高齢者5000人を対象に13年間にわたり調査した、「中之条研究」がそれ。研究によると、病気の予防に有効な歩数と活動時間は、「1日8000歩・中強度活動時間20分」が目安だという。中強度とは運動強度で3METs以上。運動強度が分かる身体活動計は市販されている。ウオーキングは、大股でサッサと歩けということか。

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