ダイエットのために糖質の摂取量を少なめにしているという人も多いだろう。しかし、糖質の摂取量を極端に少なくすると、体に害を与える可能性がある。
15~64歳の約1万5000人のアメリカ人に面接し、食事摂取頻度を25年間追跡調査したコホート研究の結果が2018年に発表された。それによると、総摂取カロリーに占める炭水化物(糖質)の割合が50~55%の時に最も死亡率が低く、それより多くても少なくても死亡率が高かった。この研究では極端な糖質制限の人が少なかったため、「糖質の摂取量を極端に少なくすることはよくない」とまではっきり言えないが、長生きしたければ、ほどほどの量がいいかもしれない。
つまり、ラーメン&チャーハンや、そば&かつ丼といった「糖質+糖質」の組み合わせは、糖質の取り過ぎになる上に、栄養面で偏りがあるので避けたほうが無難。
ラーメンにするなら、チャーハンを加えるよりも野菜たっぷりの五目野菜ラーメンなどを選びボリュームアップを狙う。または、野菜炒めで“野菜補給”をすべき。
そばの場合も、きのこそばやワカメそば、けんちんそばなど、できる限り複数の具材を同時に取れるものを。駅そばなどでネギを自由にトッピングできるなら、許される範囲で多めにネギを入れるのも手だ。
ところで、「空腹だけど時間がない」と丼で過ごす場合、牛丼とソースカツ丼の2択では、どちらがお勧め? いずれも糖質の摂取量が過剰になりかねないメニューだが、どちらかというとソースカツ丼の方がまし。牛丼は味付けに使われる砂糖とみりんの糖分で、糖質の量が押し上げられる。一方、ソースカツ丼は小麦粉とパン粉が糖質だが、卵でとじないのでみりんや砂糖を使わない。糖質の量が少なめになる。丼を食べる時はサラダや、おひたしを追加することを忘れずに。
今日何食べる?