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アメリカの1月は禁酒月間 昨年は成人の5人に1人がトライ、前年よりも13%増

1月、米国では5人に1人が禁酒する!?(C)iStock
1月、米国では5人に1人が禁酒する!?(C)iStock

 アメリカの1月は禁酒の月。感謝祭からクリスマス、年明けまでの約1カ月間続く、いわゆる「ホリデーシーズン」に飲みすぎたため、次の1カ月は酒を断とうというわけ。これを実行する人は、年々増えているようです。

 調査によれば、昨年1月に禁酒にトライした人は、アメリカの成人の5人に1人で、前年よりも13%増加。完全にお酒を断つのはその半数、残りはちょっとだけ飲む、または普段より減らすという程度ですが、それだけでも大きな違いです。というのも、アメリカ人はホリデーシーズンの1カ月間に、酒量が普段の2倍になるというデータがあるほどだから。

 日本でも忘年会や新年会で、飲酒の機会が増えると思いますが、さらに忙しさでストレスがたまってよけいに飲んでしまうというのは、アメリカ人も同じ。おかげで太ったり体調が悪くなったり、不眠などメンタルに不調を感じる人が、この時期本当に多いのです。

 でも飲まない理由はそれだけではありません。実はアメリカには今、飲まないほうがかっこいい、「ソーバー・キュリオス」というトレンドがあるからです。

「ソーバー・キュリオス」を直訳すると「しらふの好奇心」。上に挙げたようなさまざまな理由から、飲まない選択をすること。仕事上の付き合いだからと、勧められても飲まない。自分の好みや体調を最優先することです。

 その強い味方で、やはりトレンドになっているのが、ノンアルコール・ビールとモクテルです。モクテルはノンアルコールのカクテルのことで、ニューヨークのおしゃれなバーでは、どこでもオリジナルのモクテルが楽しめます。

 果たしてこの1月、どれほどのアメリカ人が禁酒するのか? 結果はまたお伝えします。

シェリー めぐみ

シェリー めぐみ

NYハーレムから、激動のアメリカをレポートするジャーナリスト。 ダイバーシティと人種問題、次世代を切りひらくZ世代、変貌するアメリカ政治が得意分野。 早稲稲田大学政経学部卒業後1991年NYに移住、FMラジオディレクターとしてニュース/エンタメ番組を手がけるかたわら、ロッキンオンなどの音楽誌に寄稿。メアリー・J・ブライジ、マライア・キャリー、ハービー・ハンコックなど大物ミュージシャンをはじめ、インタビューした相手は2000人を超える。現在フリージャーナリストとして、ラジオ、新聞、ウェブ媒体にて、政治、社会、エンタメなどジャンルを自由自在に横断し、一歩踏みこんだ情報を届けている。 2019年、ミレニアルとZ世代が本音で未来を語る座談会プロジェクト「NYフューチャーラボ」を立ち上げ、最先端を走り続けている。 ホームページURL: https://megumedia.com

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