ニューヨークからお届けします。

コロナ、インフル、RSウイルスの「トリプルデミック」でニューヨークはマスク復活

クリスマス・イブの日、ブライアント・パークの凍った噴水の前に立つ人々(米ニューヨーク)/(C)ロイター

 ニューヨークから姿を消していたマスクが復活しつつあります。コロナ、インフル、RSウイルスが同時に大流行しているからです。

 ニューヨークのホークル州知事は12月はじめに会見を行い、3つの感染症が同時に流行する「トリプルデミック」の兆しがあると注意喚起しました。

 特にインフルエンザ感染は10月半ばに比べ2倍と記録的な増え方で、入院者の数は既にコロナ患者を超えています。筆者の友人が働く病院でも3つの感染症の患者が急増、特に救急治療室は大混雑という話を聞きました。

 また、あまり聞きなれないRSウイルスに関しては「それって一体何?」という疑問の声が上がっています。普通の風邪に似たウイルスで特に気管支や肺など呼吸器系に感染。ほとんどの人はこれまでに知らずに何度か感染していて、ある程度の免疫があるとされています。しかし乳幼児や高齢者は、重症化して思い肺疾患を引き起こす可能性もあると、注意が呼びかけられています。

1 / 2 ページ

シェリー めぐみ

シェリー めぐみ

NYハーレムから、激動のアメリカをレポートするジャーナリスト。 ダイバーシティと人種問題、次世代を切りひらくZ世代、変貌するアメリカ政治が得意分野。 早稲稲田大学政経学部卒業後1991年NYに移住、FMラジオディレクターとしてニュース/エンタメ番組を手がけるかたわら、ロッキンオンなどの音楽誌に寄稿。メアリー・J・ブライジ、マライア・キャリー、ハービー・ハンコックなど大物ミュージシャンをはじめ、インタビューした相手は2000人を超える。現在フリージャーナリストとして、ラジオ、新聞、ウェブ媒体にて、政治、社会、エンタメなどジャンルを自由自在に横断し、一歩踏みこんだ情報を届けている。 2019年、ミレニアルとZ世代が本音で未来を語る座談会プロジェクト「NYフューチャーラボ」を立ち上げ、最先端を走り続けている。 ホームページURL: https://megumedia.com

関連記事