魚を多く食べているカップルは子供ができやすくなる。しかもセックスの回数も多い――。こんな驚きの調査結果が話題になっています。
発表したのは、米国内分泌学会が発行する専門誌「TheJournalofClinicalEndocrinologyandMetabolism」。調査の対象になったのは、テキサス州とミシガン州の500組のカップルです。子供を欲しいと思っているが、不妊治療は受けたことがない人に限定し、食生活の記録を1年間つけてもらった上で、男女別々にインタビューに答えてもらう形式で調査を行いました。
すると、魚介類を週2回以上食べたカップルの92%が妊娠したことが分かりました。逆に、魚をほとんど食べなかったカップルで妊娠したのは79%。さらに魚介類を多く食べたカップルはセックスの回数も多く、妊娠するスピードも速かったのです。
ただし、これは非常に限定的な調査結果で、今のところ魚介類と妊娠との因果関係について科学的に証明された事実はありません。あくまでひとつの推論として捉えるべきとの声が多いようです。
ところで魚介類といえば、米国ではカキが「アフロディジアック」(媚薬)と呼ばれています。しかし、研究者は、「むしろ、イワシやサケに豊富に含まれるオメガ3脂肪酸が、男性は精液の、女性は排卵の質を高めている可能性はある」とコメントしています。
これを読んでいる皆さんのほとんどは日本人でしょうから、魚介類を週2回以上食べている人はザラにいるでしょう。米農務省では、健康のために魚介類を週2回食べようと呼びかけていますが、米国人で実行できている人は全体のわずか1割程度。それくらい、魚を食べない国民なのです。
ですから、今回の調査をきっかけに「もっと魚を食べよう」という人が増えれば、米国人の健康度も上がる、そんな効果も期待できるかもしれません。
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