セックスが痛い

セックスの痛みで病院にかかる前に知っておきたい3つのこと

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写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 医師から処方された薬について、「なぜ飲んでいるのか」「どんな効果があるのか」などを把握していますか? 「医師の言うことは絶対」と説明も聞かずに服用していませんか? 

 自分のことなのに医師に任せっきりという人も多いと思います。そこで今回は、セックスの痛みで医療機関にかかるときの姿勢についてまとめました。医師は皆、同じように知識を持ち、同じ診断をすると思いがち。でも実は、婦人科医でも違いがあります。

 医師の考え方もさまざま。性交痛を重要な健康問題と認識している医師もいれば、そうでない医師もいます。自分の症状をしっかり診てもらえる専門知識を持つ医療機関や医師を選ぶべきです。 また、いざ診察となったとき、性のことをどこまで医師に相談していいものか迷うことも。恥ずかしさから説明しづらいことも多く、それが的確な診断の妨げになる可能性もあります。

 具体的に押さえておきたいポイントは3つです。

①自分の症状を、「どこが、どんなときに、どう痛いか」リスト化。痛い場所が不明な場合は、セックスのときに意識してみましょう。疑問なども書き留めておくこと。

②ネットや本で病気の知識を事前に調べておく。医師の説明が理解しやすく、質問もしやすくなります。ただし、ネット上の誤情報には注意。

③専門の医療機関を探す。<性交痛 クリニック><女性 性機能障害>などで検索。近場に病院がなければ電話相談が可能かなど聞いてみましょう。

 性交痛を専門に診ている医療機関は、医師やスタッフも性交痛を健康問題と認識しているので、患者のどんな説明も恥ずかしさを感じさせずに受け止めてくれます。

 ただし、医師は医療の専門家ですが、自分の体の専門家は自分です。自分の体について医師とディスカッションする気持ちで、医療を「受ける」から「活用する」へ変えると、不調や悩み事の解決の近道になるかもしれません。

小林ひろみ

小林ひろみ

メノポーズカウンセラー。NPO法人更年期と加齢のヘルスケア会員。潤滑ゼリーの輸入販売会社経営の傍ら、更年期に多い性交痛などの相談に乗る。

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