ニューヨーカーの2大好物といえば、コーヒーとチョコレート。ニューヨークには、コーヒーとチョコレートのおいしい店が本当にたくさんあります。でもカフェインや糖分取り過ぎなど何かと目の敵にされがちな2つのアイテムが、意外にも健康にいいというニュースが立て続けに発表され話題になっています。
まずコーヒーを1日3~4杯というと、飲み過ぎギリギリという感覚を持つ人が多いかもしれませんが、これが慢性肝臓疾患を予防すると、英サザンプトン大学の研究チームが発表しました。コーヒーを飲む習慣がある人は、そうでない人に比べ、慢性の肝臓疾患、または脂肪肝にかかる確率が2割低く、死亡率は5割も低いことが分かったそうです。デカフェ(カフェイン抜き)の場合でも同様で、研究チームは「どこででも手に入るコーヒーは、医療費が高額なアメリカのような国や、医療へのアクセスが少ない開発国などの肝臓疾患防止に役立つのではないか」と述べています。
一方、閉経後の女性が毎日チョコレートを朝一番に食べると体重増加を防げる――と発表したのは、スペインのムルシア大学の研究チーム。
ダークチョコレートはアンチオキシダントを含み心臓にいいことが知られていますが、今回の研究で用いたのは、ミルクチョコレート。報告によれば、研究対象の平均年齢52歳の女性のうち、夜にミルクチョコレート100グラムを食べた群は摂取カロリーが150キロカロリーしか減らなかったのに対し、朝一番で食べたグループは、その日1日のカロリー摂取が300キロカロリー減少。つまり、その分痩せたことになります。
研究チームは、「糖分の高いミルクチョコレートを朝食べることで、脂肪分を燃焼させ、食欲、特に甘いものへの欲求を減らす効果がある」と説明しています。
コーヒーとチョコレート、実際にどう取り入れるかは別として、15カ月間のコロナ非常事態宣言がようやく明けたニューヨークで、久々の希望を感じるニュースに市民はほほ笑んでいます。
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