認知症を予防する補聴器のすべて

補聴器は充電式なら電池交換の煩わしさから解放され災害時も安心

写真はイメージ
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 補聴器を選ぶ場合に、電池式と充電式のどっちを選べばよいのかと悩む方がいます。

 電池式と充電式にはそれぞれメリット・デメリットがあります。

 通常の電池式補聴器は、とても小さな電池で動きます。1シート6~8粒入っており、1つの補聴器に1粒使います。電池の持ちはだいたい5~13日程度。ですがこの電池交換の煩わしさから補聴器を使うことをためらう方もいらっしゃるかもしれません。

 一方、充電式の補聴器はその電池を購入する手間や、小さな電池を交換する煩わしさから解放されます。

 実は何年も前からこの充電式補聴器は存在していましたが、バッテリーの持ちが悪かったり、うまく充電器に差し込むことができずに充電されていなかったりというデメリットがありました。それが今では12時間以上のバッテリーの持ちはもちろん、充電器自体に電力をためるものも登場し、充電ケースを持ち歩くだけで2~3日は電源いらずという心強い製品も登場しています。

 充電式補聴器は、従来の電池式と比べて、2万~4万円高額になりがちです。ただ、いまはその価格に見合ったメリットを享受することができるのではと思います。

 また災害時においても充電式なら、スマホ用のモバイルバッテリーとも互換性があり安心です。補聴器用電池の予備を持つのもよいですが、万が一、電池がなくなった時にすぐに調達できるか、また避難物資の中に入っているとも限らず不安は拭えません。しかし充電式ならスマホの充電ができる場所なら大丈夫です。

 いま、日進月歩で補聴器の性能が上がってきています。

 これまで補聴器に馴染めず諦めていた方も、そんな最新マシンの中に自分に合った補聴器が見つかるかもしれません。あきらめず探してみてはいかがでしょうか。

田中智子

田中智子

シーメンスの補聴器部門でマーケティングの勤務を経て、2020年補聴器販売会社「うぐいすヘルスケア株式会社」設立。認定補聴器技能者資格保持。

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