いきなりですが、実験です。
まず背中を丸めて下を向いた姿勢をとります。猫背でスマホをいじる時の姿勢です。このままバンザイをしてみます。
次に背筋を伸ばし胸と視線が正面を向いた、いわゆる「良い姿勢」をとります。このままバンザイをしてみます。
さて、どちらが腕を上げやすかったでしょうか。「良い姿勢」の方が、スムーズに高くバンザイできたかと思います。
両者の違いは、背中が丸まっているかどうかです。肩の動きには、姿勢が大きな影響を与えます。肩自体は正常でも、姿勢が悪いと肩の動きが悪くなるのです。
しかし、普段から「姿勢が悪い」とわかっていても、「仕方ないから」と流しているのが実情でしょう。
「良い姿勢」を保つには、姿勢を支える臀部・腹部・背部の筋力が必要です。そこで今回は、丸まった背中を伸ばす働きのある背筋を強化するエクササイズ「座位グッドモーニング」を紹介します。方法は、次の通りです。
(1)椅子に浅く座り、姿勢を正す。
(2)下腹部をへこませ、視線と胸を正面に向けたまま、股関節を折り曲げお辞儀をする。肛門を後方に向けるイメージです。
(3)下腹部をへこませたまま肩甲骨の間を意識し、胸を正面に向けて5秒間キープ。
(4)背中の力を維持したまま、ゆっくりと元の体勢に戻る。
5回を1セットとし、2~3セット行います。背筋がしっかりと働くことで、背筋を伸ばせるようになります。首と腰を反らさないようにし、痛みや違和感があれば無理しないよう注意してください。
本稿は、肩こりラボ代表・丸山太地先生からご指導いただきました。
五十肩を徹底解剖する