当事者に聞くコーチング

ビストロを開業した男性はコーチングから何を得たのか?

両角太郎氏(本人提供)

 私の第1号クライアントの両角太郎氏の例を挙げます。両角氏は、ゴールドマン・サックスをはじめとする金融業界で働かれた後、「食」という自分の好きな分野で仕事をされたいと考え、西麻布でビストロを開業。数年が経った頃にお会いしました。シェフを雇用し、ご自身はホールに立ち、日々の細かい運営に携わっておられ、好きなことを仕事にしているとは言っても、悩みは多かったと思います。

  ◇  ◇  ◇

Q:コーチングを受けてみようと思ったきっかけは?

両角:脱サラして自営業として独立して数年は、会社の方針という大きな流れがある上で自分の考えを実行していたのですが、先行きがまったく見えない中で、試行錯誤の繰り返しとなり、すべてに困難を感じていました。コーチの体験セッションを受けたことで、自分が気づいていない潜在的な自分の意思を明らかにしてもらえるポテンシャルを感じ、コーチングを受けてみることにしました。

1 / 3 ページ

和気香子

和気香子

栃木県生まれ。東京大学経済学部経営学科卒業。在学中に女優を志し、卒業後も女優業に従事。ニューヨーク大学MBA取得。留学後、ソフトバンク、マッキャン・エリクソン、日本コカ・コーラ、日本アジア投資に勤務。現在は、エグゼクティブ・コーチとして、主にベンチャー企業、スタートアップ企業の経営者、前向きにキャリアに悩む方のためへのコーチングを中心に活動。

関連記事