一生見える目をつくる

45歳過ぎの眼精疲労、頭痛、肩こりは「老眼」の放置が原因

必ず眼科で眼鏡処方箋の作成を

 ここ数年、あちらこちらに安価に眼鏡を作れる眼鏡専門店が増えましたね。「店で視力を測ってもらって、ぴったりと合う眼鏡を作ってもらおう」と考える方も多いかと思います。しかしそれは眼科医としては賛成できません。

 眼鏡を作る前には必ず眼科で診察を受け、眼鏡処方箋を作成し、それを持って眼鏡店に行って欲しいのです。老眼、近眼、どちらの眼鏡でも同じことが言えますが、特に近眼では眼科の検査がマスト、と覚えてください。

 眼鏡処方箋なしで直接に眼鏡店に行き、お店で視力を測定してもらう人が最近は本当に多い。試しに、検索サイトで「メガネ」というワードを入れてみたら、「メガネ 眼科に行く必要」というサジェストが最初に出ました。いかに多くの人が眼科の処方箋なしで眼鏡を買おうとしているのか──。改めて認識させられて愕然とします。

 たしかに今の眼鏡店にある視力測定の機械は、かなり正確に視力を測れるようになってはいます。でも視力測定をしている人は目の専門家ではありません。

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荒井宏幸

荒井宏幸

クイーンズ・アイ・クリニック院長。医学博士・眼科専門医。医療法人社団ライト理事長。みなとみらいアイクリニック主任執刀医。防衛医科大学校非常勤講師。

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