「今回の研究は特定の患者さんを追跡調査したものではなく、4.8万人のビッグデータ解析であり、集団の平均の結果を示したものです。これに当てはまる人もいれば当てはまらない人もいます。あくまでも寛解しやすい傾向を示したものであると、ご理解ください。また減量の幅が大きいと寛解が多い結果が得られましたが、肥満度が低い高齢者などの場合は筋力の低下によるフレイルにつがなる恐れもあるため、寛解を目的とした過度な減量には注意してほしい」
とはいえ、糖尿病専門医に相談しつつ生活習慣の改善による減量を行うことで糖尿病から抜け出せる可能性はゼロではないということは心強い。健診をはじめとした早期の診断が重要であるとともに、糖尿病と診断されたとしても「私は○○だから」などと言い訳して治療をあきらめず、寛解に向けチャレンジしてはどうだろう。