独白 愉快な“病人”たち

森永卓郎さんは糖尿病を克服 12年前は「足が象の脚のようにパンパンに腫れて…」

森永卓郎さん(提供写真)
森永卓郎さん(64歳/経済アナリスト・獨協大学教授)=糖尿病

「60歳を生きて迎える森永さんを想像できない」

 そう医者に言われたのは2010年のことです。当時53歳。仕事は多忙を極めていました。

 2000年に「ニュースステーション」(テレビ朝日系)のコメンテーターになったことを皮切りに忙しくなり、著書「年収300万円時代を生き抜く経済学」がヒットし、メディアや講演の仕事が劇的に増えました。ピーク時にはテレビ、ラジオのレギュラーが13本、月の連載37本、講演会も月10本ほどありました。毎朝5時から8時半までのラジオの生放送もあったので、必然的に睡眠は2時間ぐらいでした。

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