1人暮らしの高齢男性は「口の中の健康」を悪化させやすい…手遅れになるケースも

口腔内のトラブルは全身疾患につながる

 斉藤歯科医院では、高齢の患者が初めて来院した場合、必ず詳細な問診=スクリーニングを実施するという。家族構成、同居か独居か、友人の有無、定期的に外出する機会はあるか、食事の頻度や傾向などについて、しっかり確認する。治療後もきちんと口腔内の健康を維持できるかどうか、それらが重要な要素になるからだ。

「口腔内トラブルの“手遅れ”を防ぎ、健康寿命を延ばすためには、自分の足で歯科医院に通えるうちにトラブルはすべて治療し、75歳以上になったらメンテナンスに通うだけで問題ない状態にしておくことが大切です。とりわけ1人暮らしの男性は、日頃から口腔内の状態を意識して、不具合があればしっかり治しておきましょう」

4 / 4 ページ

関連記事