感染症別 正しいクスリの使い方

【クロストリジオイデス・ディフィシル感染症】再発を起こりにくくする2つの治療法

抗菌薬により攪乱された腸内は回復までに月単位の時間がかかってしまうことも…

 健康な糞便を移植することは、食事療法や整腸剤の内服とは比べものにならないほどの数と種類が豊富な善玉菌が移植されることになり、腸内細菌のバランスを整えることが期待されます。

 糞便移植は比較的新しい治療法ですが、欧米では数多くの実施例が報告されていて、安全性も高いようです。日本でも実施している医療機関がありますので、気になる方は調べてみてはいかがでしょうか。

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荒川隆之

荒川隆之

長久堂野村病院診療支援部薬剤科科長、薬剤師。1975年、奈良県生まれ。福山大学大学院卒。広島県薬剤師会常務理事、広島県病院薬剤師会理事、日本病院薬剤師会中小病院委員会副委員長などを兼務。日本病院薬剤師会感染制御認定薬剤師、日本化学療法学会抗菌化学療法認定薬剤師といった感染症対策に関する専門資格を取得。

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