プロに聞いた! 腰痛対策で押さえておきたい「寝具」の選び方

マットレスが腰の負担に影響する(写真はイメージ)/(C)iStock

 三浦さんは仕事柄、お客さまの話を直接聞くことも多い。

「どういう感じがいいですか、と尋ねると、『腰痛対策には硬いマットレスの方がいいんですよね』といった返答がよくあります。固定観念があるんですね。しかし一概に硬いマットレスがいいとは言えないんです」

■寝ているときは体重の45%が腰に集中する

 マットレス選びのポイントは2つ。まず、適度な反発力。次に、体圧分散。寝返りがしやすく、1カ所(腰)に負担が集中しにくくなることだ。

 睡眠に要する時間は個人差があるとはいえ、だいたい6~8時間だろう。毎日これだけの時間、同じような姿勢を取り続けると、デスクワーク中の同じ姿勢と同様に腰に負担がかかる。

「寝た状態で体重の圧が最もかかるのは腰で、体重の44~45%が集中するといわれています。だから寝返りを無理なく打て、血流の流れをよくできるマットレスがいい。15~20年くらい前までは低反発のマットレスが人気でした。反発力が少なく体が包み込まれるような感じで、同じ姿勢でいても楽なんですが、寝返りを打ちにくい。そこで高反発で寝返りがしやすいマットレスが現在は業界全体でも多く見られます」

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