寝具でもうひとつ大事なのが枕の高さ。人間の体は首から腰まで適度なS字カーブを保っている。寝ているときにも適度なS字カーブをいかに保つかが腰痛の起こしにくさにつながる。
「頭の下のへこみにフィットし、顎が上がりすぎず、また沈みすぎない高さの枕がちょうどいい。ですから枕についてもまずは試していただきたいのですが、忘れてはいけないのがマットレスとセットで試すことです」
これは別に、枕とマットレスを同時に新調しよう、と言っているわけではない。マットレスの体の沈み具合で枕のベターな高さが変わってくる。枕だけ試してちょうどよい高さと感じても、家に持ち帰り、軟らかめのマットレスで寝たら、その枕は「やや高い」となるかもしれない。
メーカーによっては、寝姿勢を機械で計測し、寝具を選ぶサービスを行っているところも。毎日使うものだからこそ、選ぶ過程から気合を入れたい。