日本版「足病医」が足のトラブル解決

「下肢静脈瘤」による足のだるさを改善させるには?

下肢静脈瘤は高齢になるにつれ罹患率が高くなる

 下肢静脈瘤は放置していても命に関わる病気ではありません。しかし、自然に治ることはなく、進行すると血管のコブが目立ちやすくなり、足のだるさが悪化して日常生活に支障を来すようになります。

 そういった方に有効なのが「弾性ストッキング」の着用です。弾性ストッキングは足を圧迫することを目的として特殊な編み方で作られた医療用のストッキングで、主に弱圧、中圧、強圧の3段階に分けられます。弾性ストッキングで足を締め付けると、静脈の血流が促進され、むくみやだるさ、つりやすさなどの症状が改善されます。

 下肢静脈瘤の場合、弱圧または中圧のハイソックスタイプがおすすめです。冒頭の女性も、1カ月後の外来で、弾性ストッキングの着用によりむくみが改善され、毎晩足がつることもなくなったと笑顔を見せていました。

 ただし、弾性ストッキングはむくみなどの症状を改善できても、足にできたコブを消すことはできません。

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