レントゲン異常なし その腰痛は内臓疾患が原因だ

 寺田院長によると、腰痛を伴う内臓の病気でありがちなのは「大腸がん」「肝炎」「すい炎」「腎炎」など。その他、「胃炎」「胃潰瘍」「十二指腸潰瘍」「尿道結石」「膀胱がん」「腹部大動脈瘤」などなど、主な内臓系の病気のほとんどが腰痛を伴うと考えていい。

 女性の場合は甲状腺の病気や骨粗鬆症でも腰痛を伴うことがあるという。

■ストレス性疾患も

 内臓疾患が原因の腰痛に加え、「近頃増えている」と寺田院長が続けるのがストレス性疾患による腰痛だ。レントゲンで異常がない、血液検査やMRIでも内臓に異常は認められない。そういう場合、「心」に原因がある可能性が浮上する。

「つまり、ストレスが腰にくるんです。痛み方は、骨や筋肉、内臓の痛みと違い、チクチク、チリチリ、ジンジンという感じ。ただし放っておくとジーンジーンと響くようになり、果てはバーンバーンと激しい痛みに襲われ、歩けなくなることもあります」

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