皮膚に現れた「できもの」の正体(3)【ホクロ】だんだん膨れて大きくなっていくタイプも

年をとってからのホクロは別の“できもの”かも(C)iStock

「ホクロ」について考えたことがあるだろうか。とりわけ顔にできているホクロは毎日見るものだし、大きさや位置によっては他人の印象にも残る。たとえば、タレントのコロッケは、ものまねをする際、対象者のイメージを強調するために大きな作り物のホクロをつけたりもする。

「コロッケさんが鼻や眉毛の周りにつけるのは、『膨れるホクロ』ですね」と言うのは、皮膚腫瘍外科指導専門医で「あきおか形成外科」(大阪府高槻市)の秋岡二郎院長だ。

「ホクロには、黒くて平らなホクロとして“一生”を終えるものもあれば、膨れてくるホクロもあるのです。膨れるホクロは最初から膨れているわけではなくて、何もないところから始まって、黒い点になり、だんだん膨れ出して、最後は色が脱落して皮膚の色の膨らみになっていく。それが膨らむホクロの“一生”です」

 そもそもホクロというのは、ホクロ細胞が集まったもので、もともと黒いわけではなく、皮膚と同じ色だという。当初は皮膚の表面にあっても見えないため、赤ちゃんや子供にはホクロがない(ように見える)。

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