当事者たちが明かす「医療のウラ側」

世界ではいまも年間5万5000人が「狂犬病」で死亡している

海外では不用意に動物に触らないこと(C)日刊ゲンダイ

 では、どうしたらいいのか?海外に行くときは狂犬病の予防接種を受けるのは当然として、もし海外で噛まれたら、すぐに現地の医療機関に行って狂犬病のワクチンを接種してもらうことです。「噛まれた後では効果がないのではないか」と思うかもしれませんが、そうではありません。できたら、噛まれたらどこに駆け込むのかも考えておいた方が良いのです。

 日本人の狂犬病への無防備さは外国人から見たら異常です。以前、旅行会社の添乗員の方から聞いた話ですが、日本人観光客がホテルの従業員とおしゃべりしていて「そういえば、先ほど犬に手を噛まれちゃって、驚いたわ」と話したところ、ホテルの従業員が「すぐに病院に行きなさい。大変なことになる」と大騒ぎになったというのです。こと狂犬病について日本人は“異常”なのです。

 まずは、海外に行ったら不用意に動物に触らない。これを徹底してください。

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