クスリと正しく付き合う

精神安定剤や睡眠薬は徐々に薬の量を減らしてやめる

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 前回、「ベンゾジアゼピン系」(BZP)と呼ばれる薬を精神安定剤や睡眠薬として、慢性的に飲み続けるのはよくないということをお話ししました。依存になりやすく、真の効果が見極めづらいからです。

 そのため、1カ月以上使う場合、もしくはすでに数カ月使っている場合には、「あらためて薬の効果を検討するためにも使用を見直した方がよい」という提案をしました。

 では、具体的にはどのようにやめればよいでしょうか。まず、自分の判断で急に服用を中止するのはおすすめできません。長く飲んでいる薬をやめるというのは、勇気ある決断という意味では評価できますが、服薬の中止によってさまざまな悪影響が表れる可能性もあるのです。まずは、かかりつけの医師に「やめようと思う」ということを伝え、きちんと相談してください。

 その上で、「漸減」という徐々に薬を減量してやめる方法を行うのがよいでしょう。BZPを急にやめた場合、「離脱症状」が出現することがあるので要注意です。急に薬が体からなくなったことで起こる吐き気、頭痛、発汗、不眠などの症状を指します。時には痙攣などのいわゆる禁断症状としてイメージできる激しい症状が表れる患者さんもいます。そのため、BZPをやめる時には徐々に量を減らしていく必要があるのです。

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神崎浩孝

1980年、岡山県生まれ。岡山県立岡山一宮高校、岡山大学薬学部、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科卒。米ロサンゼルスの「Cedars-Sinai Medical Center」勤務を経て、2013年に岡山大学病院薬剤部に着任。患者の気持ちに寄り添う医療、根拠に基づく医療の推進に臨床と研究の両面からアプローチしている。