その結果、「外交的」「勤勉的」「開放的」「協調的」「神経症的」、いずれの性格においても予防行動の積極性の増加と関連していましたが、神経症的な性格では、ストレス、不安、抑うつレベルの増加と関連していました。他方で、協調的な性格では不安やストレスレベルの低下と関連していました。また、勤勉的な性格の人では抑うつレベル低下との関連を認めています。さらに、男性は女性に比べて、感染状況を過小評価しがちであることも示されました。
感染拡大によって受ける心理的な影響は、人の性格によってさまざまであることが示されています。こうした個人差に配慮した感染対策やケアの実施で心理的な負担も軽減できるかもしれません。
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