病の克服は患者に聞け

網膜円孔・網膜裂孔<4>100%近い確率で網膜剥離の予防が可能

写真はイメージ

 レンズを通してまぶしいライトが照らされ、「屈折検査」、「角膜曲率」や「精密眼底」、眼の奥を見る「汎網膜硝子体検査」が行われた。屈折検査は、焦点が網膜上に正確に合っているかどうかを診る。また、角膜の曲がり具合、水晶体の厚みや、眼球の前後軸の長さを診る検査も行われた。

 レーザー手術が行われ、局部の凝固斑が固まり、接着効果が出るまでに、約1週間程度かかると言う。

「網膜に穴が開いていると診断されても、それまで痛みはないし、ほか、なんの自覚症状も不自由もありませんでした。だから、レーザーで穴の周辺を焼いて(凝固斑)改善しましたと説明されてもピンときませんでしたね」(高野さん)

 ただ、手術後の気持ちの問題なのだろうか、それまでぼやけて見えていた新聞の活字が、少し鮮明に見えるようになったという。

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