自宅から徒歩で10数分というA眼科病院で高野稔さん(仮名。埼玉県内在住=自営業・70歳)は、盆休み「網膜円孔・網膜裂孔」のレーザー手術を受けた。
手術から1週間後、経過観察のために、同病院を再訪した。最初の診察(検査)から間を2日置いてレーザー手術を受け、これで3度目の通院である。
待合室のソファには、間隔をおいてガムテープで×印が貼られており、“社会的距離”(ソーシャルディスタンス)が励行されている。待合室に入り切れない外来は、廊下に並ぶパイプ椅子に座って待たされていた。
「高野さん~、点眼液を挿入します」と、言われ、ソフアに座ったまま、瞳孔が広がる目薬をさされた。
10分ほどして、ペンライトで瞳孔の広がり具合を確認され、診察室に入った。診察の担当医師は、若い院長である。診察内容は最初の診察検査とほぼ同じで、機器に顔を乗せ、あごを固定する。
病の克服は患者に聞け