新型コロナワクチンの疑問に答える

2度目のコロナ感染が続々…感染による抗体はつかないのか

2度目の感染が明らかになった山崎静代(左)と斉藤慎二(C)日刊ゲンダイ

 お笑いコンビ「南海キャンディーズ」の山崎静代と同トリオ「ジャングルポケット」の斉藤慎二が新型コロナウイルスに再び感染した。どちらも今年1月に感染し、約半年を経て今回が2度目となる。

【Q】感染による抗体はつかないのか

【A】「私のクリニックでもこれまでに800人ほどを検査して70~80人ほどの陽性を確認しましたが、半年前に感染した人がまた感染したケースがありました。正確な検査結果は出ていませんが、おそらく変異型で、初めに流行したコロナウイルスとは抗原性が変化および中和抗体が低下したため、2度感染してもおかしくありません。ワクチンを接種していたとしても、抗体が低下していたり、抗体をすり抜けるデルタ株などであれば再び感染を起こすことは考えられます。もっとも、変異株に感染してもワクチンを接種していれば重症化の予防効果は期待できます」

1 / 3 ページ

奥田研爾

奥田研爾

1971年横浜市立大学医学部を卒業後、米国ワシントン大学遺伝学教室、ハーバード大学医学部助教授、デューク大客員教授、スイスのバーゼル免疫研究所客員研究員として勤務。2001年横浜市立大学副学長、10年から名誉教授。12年にはワクチン研究所を併設した奥田内科院長。元日本エイズ学会理事など。著書に「この『感染症』が人類を滅ぼす」(幻冬舎)、「感染症専門医が教える新型コロナウイルス終息へのシナリオ」(主婦の友社)、「ワクチン接種の不安が消える コロナワクチン114の疑問にすべて答えます」(発行:日刊現代/発売:講談社)のほか、新刊「コロナ禍は序章に過ぎない!新パンデミックは必ず人類を襲う」(発行:日刊現代/発売:講談社)が8月に発売される。

関連記事