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接触皮膚炎<2>ニッケルアレルギーはコーヒー好きに多い

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 接触皮膚炎のひとつ、アレルギー性接触皮膚炎は、肌に触れた物質に免疫反応を起こし、皮膚の赤みやかゆみが生じる疾患です。原因となる物質は、うるし(植物)、抗菌薬、ラテックス(ゴム)、日焼け止めクリーム、アフターシェーブローション、香水など、何千種類とあります。

 中には、その物質に触れた後に太陽の光を浴びると、化学反応が起こってその物質が変化しアレルギーを起こしやすい状態になり、発疹が出たり手足が赤く腫れたりすることもあります。光アレルギー性接触皮膚炎といい、湿布などでよく起こります。湿布を貼った後も数カ月は起こる可能性があります。

 アレルギー性接触皮膚炎の中で比較的多いのが「金属アレルギー」を原因とするもの。アクセサリーに含まれているニッケル、コバルト、金、銀などに対するアレルギーで、指輪やピアス、ネックレス、時計のバンドなどに、直接触れて起こります。ただ、発疹の位置とパターンから比較的、原因物質の判明がしやすい傾向があります。

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