新型コロナワクチンの疑問に答える

ワクチンを接種しても感染して亡くなるリスクが高い人の特徴

ファイザー社製、モデルナ社製は接種後48時時間経過すれば献血可能に(C)日刊ゲンダイ

 日本ではワクチン接種を希望する全員が11月までに2回目を打ち終わるという。その後は接種済みを証明するパスポートを導入し経済を回していく考えもあるようだが、いまだにワクチン接種を迷っている人も少なくない。彼らが不安に感じていることについて聞いてみた。

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【Q】ワクチンを接種しても感染して亡くなるリスクが高い人の特徴は?

【A】「糖尿病、肥満、高血圧、あるいは抗がん剤のステロイドを使用している人は、ワクチンを接種しても抗体価は高くなりにくい傾向にあります。当てはまる人は、ワクチン接種後も感染予防対策を徹底して欲しい。余裕があればコロナ抗体価を調べておくといいでしょう」

【Q】コロナワクチンの副反応は女性が男性の2倍といわれる一方、コロナ感染の重症化や死者は男性の方が多いのはなぜですか?

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奥田研爾

奥田研爾

1971年横浜市立大学医学部を卒業後、米国ワシントン大学遺伝学教室、ハーバード大学医学部助教授、デューク大客員教授、スイスのバーゼル免疫研究所客員研究員として勤務。2001年横浜市立大学副学長、10年から名誉教授。12年にはワクチン研究所を併設した奥田内科院長。元日本エイズ学会理事など。著書に「この『感染症』が人類を滅ぼす」(幻冬舎)、「感染症専門医が教える新型コロナウイルス終息へのシナリオ」(主婦の友社)、「ワクチン接種の不安が消える コロナワクチン114の疑問にすべて答えます」(発行:日刊現代/発売:講談社)のほか、新刊「コロナ禍は序章に過ぎない!新パンデミックは必ず人類を襲う」(発行:日刊現代/発売:講談社)が8月に発売される。

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