ならばその逆に“新型コロナに感染すると糖尿病を発症するのではないか”との推測が、感染が流行した当初からささやかれていた。ジャクソン教授は昨年、10万人が予期せぬ形で糖尿病を発症したのではないか、と推測しているという。
実際、インスリンの絶対量が不足する1型糖尿病は感染症によって起こることは昔から医療関係者の間で知られていて、ウイルス糖尿病は日本糖尿病学会でも認定され、保険病名にもなっている。
1型糖尿病の20%、その亜流である劇症1型糖尿病の70%は感染症が原因ではないかといわれている。
「そもそもウイルスと糖尿病の研究は半世紀以上の長い歴史があり、多くのウイルスが糖尿病に関わっていると考えられています。例えばコクサッキーB群ウイルス、風疹ウイルス、A型肝炎ウイルス、インフルエンザウイルス、ロタウイルスなどが糖尿病の発症と関わりがあるとされ、新型コロナウイルスもまたその関連が疑われているのです」(弘邦医院の林雅之院長)
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