この研究では、インターネット調査に参加した米国人1万5464人(平均47.9歳、男性36.4%)が対象となりました。参加者のうち、4164人(26.9%)が抑うつ症状を認め、2964人(19.2%)が、新型コロナウイルスワクチンに関連した偽情報を支持していました。
解析の結果、ワクチンに関連した偽情報を支持する確率は、抑うつ症状のない人に比べて、抑うつ症状のある人で、2.15倍高いことが示されました。また、偽情報を支持していた人は、偽情報を支持していない人に比べて、ワクチンの接種をする確率が55%低下しました。
論文著者らは「偽情報を減らすことに関心が向けられがちだが、同時に偽情報の需要を減らすこと、あるいは否定的な感情に対するアプローチを考案することが有用かもしれない」と結論しています。
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