また甲状腺機能亢進症でも脈圧は大きくなります。ホルモンが直接心筋の収縮能を増強させるため、最高血圧が上昇する一方で間接的には末梢血管の緊張度を下げるため、最低血圧が減少するからです。
ちなみに最高血圧の程度にもよりますが、脈圧は65㎜Hgを超えると心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高いとの報告もあります。心当たりのある人は一度かかりつけのお医者さんに診てもらうといいでしょう。
(弘邦医院・林雅之院長)
健康の「素朴な疑問」