トコジラミは、昼間は部屋の壁や柱の割れ目、家具の隙間などに潜んでいて、夜間にそこからはい出してきて吸血し、吸血が終わると元の潜んでいた場所に戻ります。
トコジラミに刺された場合、刺し口が2つあるとよくいわれますが、これはトコジラミは吸血時間が長い(成虫の吸血時間が約9分)ため、新しい場所に刺し直して吸血することでできるものです。とはいえ、刺し口が必ず2つあるとは限らず、1つまたは3つ以上の場合もあります。
トコジラミの駆除は基本的に潜んでいる場所への殺虫剤の注入処理となります。ちなみにアタマジラミやケジラミなどによく用いられるピレスロイド系駆虫薬に対して耐性を持ったトコジラミが増えており、「スーパー南京虫」や「スーパートコジラミ」などと呼ばれています。これらのトコジラミに対してはピレスロイド系以外の殺虫剤を用いる必要が出てきます。
感染症別 正しいクスリの使い方