糖尿病ではプライベートゾーンにも合併症が…かゆみ、痛み、出血などトラブル続出

必ず専門医に診てもらう

 インキンタムシがかゆいのは、白癬菌が角質層の下の表皮細胞に接触すると炎症が起きるから。かきすぎて皮膚が茶色になっている患者も少なくないという。

「股間の皮膚に炎症が続くと、色素沈着が生じて皮膚が茶色になるのです。赤色部分はまだ炎症が残っている部分。患者さんの中には『水虫と同じなら市販の水虫薬を塗ればいい』と考える人がいますが、素人療法は思わぬ薬の副作用を生みかねません。必ず専門医に診てもらいましょう」

 陰嚢の皮膚掻痒症は、がんや腎不全など内臓疾患の前触れとして起こることがある。糖尿病はその代表的疾患だ。

「皮膚掻痒症は夜になるとかゆみが強くなるという性質があります。恥ずかしさから病院に行けず、色素沈着とかきむしったことによる皮膚の角質化で股間が茶色と赤色が混じりあってごわごわしているケースが少なくありません」

2 / 4 ページ

関連記事