時間栄養学と旬の食材

【アナゴ】DHAとEPAが豊富…ダイエットにもおすすめの食材

脂がタップリのった「冬穴子」は風味を生かした「白焼き」で

 DHA・EPAは朝ごはんで食べると、GLP-1というホルモンを出すことでインスリンを分泌し、体内時計をリセットしてくれる効果があることがわかっています。朝から元気に活動したい方にもピッタリです!

 血中中性脂肪値が199ミリグラム/デシリットル未満の健常者にDHA・EPA含有油とオリーブ油を12週間摂取させたところ、DHA・EPA油を摂取したグループの血中中性脂肪値が低下した報告もあります。このような根拠をもとに「中性脂肪を下げる」という機能性を掲げた冬アナゴの加工品も販売されています。

 そのほか、目の健康に関わるビタミンAもウナギには及ばないものの、他の魚類と比べたら圧倒的な量が含まれているのでまさに栄養の宝庫です。

 脂質が少ない分、エネルギーが抑えられるので、ダイエット中の方にはおすすめの食材といえるでしょう。

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古谷彰子

古谷彰子

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

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