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糖尿病網膜症は「爪検査」で見つけられる? 東北大大学院の研究チームが公表

早期発見の手がかりになるのか(C)PIXTA

 爪床(そうしょう、ネイルベッド)とは皮下組織の一部。その上に載っているネイルプレート(爪甲)の形成と維持に必要な毛細血管が通っていて、神経もある。

 自由が丘清澤眼科の清澤源弘院長が言う。

「今回の研究では、83人の糖尿病患者と63人の非糖尿病患者を比較しています。爪床毛細血管が糖尿病網膜症の症状や重症度に関係するかどうかを調べるのが目的です。大学の記者発表によると、糖尿病患者は、非糖尿病患者に比べて爪床毛細血管の本数減少、短縮化、狭小化、混濁化が見られたそうです」

 これまで糖尿病網膜症については眼底を見る以外の有効な検査方法は見つかっていない。だからこそ、今回の研究のさらなる進展・成果が待たれる。

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