科学が証明!ストレス解消法

「ウチ」と「ソト」の言葉を切り替えて相手の心をつかむ

言葉の切り替えを上手に使って相手の心を引きつける

 お得意さんとのビジネスシーンで、プレゼン前までは社交的な口調で話していたのに、重要な場面になると、急にきっちりとした口調で話し始めるということがあると思います。

 この例で言うと、2回目のAの発言のときに切り替えが起こっています。このときBは、「これから重要な話に入る」ということを、よく理解しているはずです。人間は切り替えに注目しますから、あえて切り替えを入れることで、話題の重要性や話し手の真剣さを、より効果的に伝えることができるのです。

 同じ敬語を使っていても、言葉を変えるかわりに、フォーマル(形式的)とインフォーマル(非形式的)な内容の切り替えも有効です。仕事のメールで、ひとしきり形式的に用件を伝えたあと、最後に「最近、うまい刺し身の店を見つけました。近いうちに一緒に行きましょう」と一言添えるだけで、印象はガラッと変わります。相手の心を引きつけたいなら、切り替えを上手に活用しましょう。

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堀田秀吾

堀田秀吾

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

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