科学が証明!ストレス解消法

空を見上げれば嫉妬心が消える…気持ちの整理がつきやすくなる

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「隣の芝生は青く見える」という言葉があるように、人間は他者が持っているものをうらやんでしまう性質があります。ときにそれは嫉妬へと変わってしまい、自分の感情を乱されてしまうこともあります。人間がストレスフリーで生きていこうとしたとき、どのようにして嫉妬と上手に付き合うかというのは大きなテーマです。

 セルフ・アファメーションという方法があります。この言葉は、「自己肯定」という意味の英語で、効果も実証されている心の整え方なのですが、単に自己を肯定するわけではなく、一定の型に沿って自分のことを語っていく──というアプローチです。さまざまな効果が実証されており、嫉妬心を軽減する効果も報告されているほどです。

 そのひとつに、スタンフォード大学のコーヘンとカリフォルニア大学サンタバーバラ校のシャーマンの研究(2014年)があります。自分について語るとき、自身にとって重要なことを説明すると、より効果的であるとうたっています。たとえば、「歌うことが私の大事なこと。歌は私の情熱であり、人生です。カラオケは自分にとって欠かせない、第二のホームのような存在だし、みんなと歌っているときはとても安心感があって楽しい。友人は仲間であり、私の人生を支えてくれる最高の存在だ」という具合に言葉にしてみる、あるいは紙に書くなどして、自身にとって重要なことを思い返すといいと研究では説明しています。

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堀田秀吾

堀田秀吾

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

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