お尻がしびれる「梨状筋症候群」は2つのストレッチで予防する

体幹と骨盤の安定化と股関節外転筋の強化エクササイズ(C)日刊ゲンダイ

「痛みに対しては消炎鎮痛剤の内服薬や外用薬の処方をはじめ、超音波を用いた物理療法が基本ですが、近年、整形外科医の中でも効果が高いと使用されているのが『ハイドロリリース』です。これは超音波画像から梨状筋と座骨神経の癒着部を確認し、そこに直接生理食塩水を注射で注入して癒着を剥がし、筋肉の動きを改善させ痛みやしびれを解消させる方法です。患部に直接注入するので即効性が高いとされ、ほとんどの方は改善します。それでも、癒着や炎症がひどく痛みが続くようなら、ステロイド注射や場合によっては手術も検討されます」

 梨状筋症候群は梨状筋が硬くなることにより発症する。悪化させないためにも、日頃のストレッチや股関節まわりのエクササイズが大切だという。

■梨状筋のセルフストレッチ

 椅子に軽く腰かけた状態で、片側の足首を反対側の膝の上に置き、そのまま上半身を前に倒し10秒間キープする。反対側も同様に行う。

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