皮膚に現れた「できもの」の正体(3)【ホクロ】だんだん膨れて大きくなっていくタイプも

年をとってからのホクロは別の“できもの”かも(C)iStock

 では、何がきっかけで黒くなるのか?

 それはホクロ細胞が活動を始めて、メラニン色素をつくり始めることがスタートになる。ホクロ細胞が活動を始めるきっかけとなるのは、「日焼け」だったり、「時間」が挙げられる。

 たとえば、生まれてから10年後に活動を始めると決まっているホクロ細胞があれば、10歳になったら黒いホクロとして目に見えるようになる仕組みだ。その時間が20年なら20歳で、30年なら30歳でホクロが見えるようになる。

「ホクロは基本的に切除する必要はありませんが、若くして顔にたくさん見え始めた方や、大きいホクロができた場合は、気になるので取りたいという方が多いですね。ただ、若い方の場合は通常、ほとんどがホクロですが、50歳ごろからホクロが出始めた時は、別の“できもの”である場合を想定する必要が出てきます」(秋岡院長)

 年をとってから現れたホクロは「基底細胞がん」の可能性があるのだ。次回はホクロとがんの見分け方を紹介する。(つづく)

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