アンダーヘアを処理する「介護脱毛」の実態…12年で68倍に急増

ミドル世代を中心に「介護脱毛」が広まりつつある

 近年、ミドル世代を中心に広まりつつあるのが「介護脱毛」だ。これまで脱毛といえば、若い世代がやるものというイメージが強かったが、将来受けるかもしれない介護に備えてアンダーヘアの手入れをする中高年層が増えているという。「リゼクリニック新宿三丁目院」院長の大地まさ代氏に介護脱毛の実態について聞いた。

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 都内に住む51歳女性は、もともとアンダーヘアの脱毛に興味があったものの、施術時に他人に見られる恥ずかしさから躊躇していた。それが、行きつけの美容院に行った際、クリニックで使われている医療用レーザー脱毛機でも白髪には反応しないと聞き、「白髪が増えたら脱毛できない。今が最後のチャンスかもしれない」と、クリニックでのアンダーヘアの脱毛に踏み切った。

「医療レーザー脱毛は、黒や茶色のメラニン色素に吸収される波長のレーザーを照射し毛根組織を熱で破壊して脱毛させるので、白い毛には反応しません。脱毛の施術を受けることはできても十分な効果を得られにくい。脱毛に適齢期はありませんが、脱毛効果を高めるには白髪が増え始める前がベターです」(大地氏)

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