肥満=悪はウソ? 内臓脂肪を減らし“健康デブ”になる方法

 理想的なのは、適度な筋肉を備えた“ジャイアン形マッスルデブ”。逆に健康上のリスクが多いのが、内臓脂肪をため込んだ“ドラえもん形デブ”。こちらは動脈硬化や心筋梗塞のリスクが高い。

「内臓脂肪は皮下脂肪よりも、ちょっとした運動ですぐ減らすことができます。そして運動によって筋肉量が増えれば、内臓脂肪を減らしながらマッスルデブに近づく。日常生活の中で、背筋を伸ばして歩幅を広めに速足で歩くだけで十分です」(新見准教授)

 体重を減らすためのウオーキングではないので、気楽にできる。

■5分で内臓脂肪量測定

 現在、CTスキャンを使わずに5分程度で内臓脂肪の量を測定できる機器が、一部の医療機関に導入されている。記者が、実際に体験してみた。

 結果はBMI24・4で普通体重なのに、内臓脂肪面積は標準値100平方センチを超える109平方センチ。体組成計での検査では体脂肪率27・4%(標準は10~20%)だった。

「BMIは標準なのに内臓脂肪が基準以上という、まさに“不健康な隠れデブ”。健康なマッスルデブになるには、エレベーターを使わないなど、日頃の運動を心がけた方がいいでしょう」(新見准教授)

 最近、腹だけが出てきたと思ってはいたが……。

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