アレルギーで悩むなら古いカーペットやソファを捨てる

■掃除や洗濯では根絶できない

 では、どこにダニが多く、どんな対策を講じればいいのか。
「特に多いのは、寝室、衣類を置いているところ、リビングの3カ所。ダニ対策の基本は、増殖を防ぐ、家にいるダニの数を極力減らす、です」

 具体的には、チリダニのエサになるチリやホコリを頻繁に掃除。布団はこまめに干し、掃除機をかける。マットレスなども掃除を怠らないようにし、早めのサイクルで買い替える。シーズン中ほとんど着なかった衣類は処分し、保管したいものは密閉容器に乾燥剤と一緒に密閉し、外に出しておくのはよく着る衣類だけにとどめる。

 リビングはソファ、クッションが要注意。ダニが中に入り込みにくい革や合皮製に。布地のものはNG。カーペットはダニの温床になるので、アレルギー患者がいる家庭では使わない。
「ダニはめったなことでは死滅しません。たとえば、ダニがついた布を洗剤液に1週間つけても完全には死滅せず、洗濯機や掃除機を使っても必ず生きたダニが残ります」

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