となると、独身者の大腸・直腸がんのリスクが高いのは、肉のせいではない印象を受けます。ところが外食に目をやると、話はだいぶ違ってくるのです。
肉中心のメニューが多い、中華と洋食で比較してみましょう。男女ともに独身者の出費が、既婚者を大きく上回っています。たとえば働き盛りの独身男性は、洋食に約1万8000円使っていますが、2人以上世帯では1人当たり約6000円に過ぎません。つまり、既婚者より3倍も洋食を食べているのです。またハンバーガーへの出費も、60歳以上を除けばやはり独身者のほうが上です。
さらに、和食系の外食(特にトンカツや豚のしょうが焼き、すき焼き、しゃぶしゃぶなど)や、主食といってもいい弁当類と総菜にも、かなりの肉が使われています。
総量で見ると、やはり既婚者よりかなり多くの肉を食べていると考えられるのです。
家計簿を見れば病気がわかる