単身者から2人以上世帯の家計支出に戻りましょう。ただ、今回は「都道府県別」ではなく、「世帯主の年齢別」でみていくことにします。
健康や病気との関連でいちばん気になる数字は、やはり医療費などの出費でしょう。家計調査には「保健医療」という項目が立てられています。単に医療費だけでなく、関連する出費に仕分けされ、集計されています。
分類項目は、医薬品(市販薬)、健康保持用摂取品(サプリメント)、保健医療用具・器具(大人用・子供用おむつ、メガネ、コンタクトレンズ、生理用品等)、保健医療サービス(医療費、歯科医療費、出産費等)の4分野です。
各世代の1世帯・1年間(2014年)の出費は、表のようになります。当然のことながら、年齢が若いほど少なく、年齢が上がるほど増えていきます。世帯主が30代の家計では約11万円ですが、70代になると18万2000円ほど。しかも、若い世帯のほうが家族が多めです。30代は1家族が約3.7人。70代では約2.4人。したがって1人当たりの出費に直すと、30代は3万円ですが、70代では7万5000円。つまり2.5倍も多いのです。
家計簿を見れば病気がわかる