怖い薬の飲み合わせ

ビタミン剤は骨粗しょう症治療薬の効果をなくす

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 骨粗しょう症とは、骨がスカスカになってしまう病気です。高齢の女性に多く、ちょっとしたことで骨折する危険性が高まります。骨折は寝たきりにつながる原因の上位であるため、骨粗しょう症治療薬を活用して骨折を予防している患者さんがたくさんいます。

 骨粗しょう症治療薬として最も多用される薬が「ビスホスホネート製剤」(BP製剤)です。ただし、この薬は注意して服用しなければ、薬の効果がほぼなくなってしまうので注意が必要です。

 ビスホスホネート製剤は、他の物質と結合しやすいという特徴があります。そのため、「起床後すぐに薬を服用する」というルールがあります。食事などで胃や腸の中に他の物質が存在していると、薬の成分がうまく吸収されないからです。

 また、服用後にこの薬が食道内にとどまってしまうと、食道粘膜に潰瘍をつくりやすくなってしまいます。胃や腸が空っぽの状態で、十分な量の水と一緒に服用しなければならないのです。

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深井良祐

86年岡山県生まれ。岡山大学薬学部大学院在学時に薬学系サイト「役に立つ薬の情報~専門薬学」(http://kusuri-jouhou.com/)を開設。医薬品卸売企業の管理薬剤師を経て独立し、現在は医療系コンサルタントとしても活動。株式会社ファレッジ代表取締役。