昏睡状態のまま放置しておくと死亡する可能性もあるから、すぐに救急車を呼ぶ。
救急車が到着するまでの間の対処も大切だ。
「急性アルコール中毒による死因は大きく分けて2つあります。吐瀉物が喉に詰まることによる窒息死と、体表面の血管が拡張して体温が失われ、低体温症で死亡するケースです。具合の悪くなった人がいたら、まずは衣服やタオルなどで覆って体を温めること。呼びかけても意識がない場合は、吐瀉物が喉に詰まらないように体を横向きにしてください」
もし、吐瀉物が喉に詰まってしまったら、喉に手を入れて異物をかき出すこと。呼吸が停止した場合は、救急車が来るまで一次救命処置を行う必要がある。いざというときのために、人工呼吸と胸骨圧迫による心臓マッサージはできるようにしておくといい。意識がないのに無理に立たせようとしたり、強引に水を飲ませたりするのはNGだ。